文字数1050文字(所要時間3分30秒)
筆者:日本茶インストラクター
茶愛飲歴:30年目
目次
お茶の栄養成分ラインナップ
栄養成分と茶期
お茶と健康習慣
1.お茶の栄養成分ラインナップ
お茶成分には、【水溶性成分】と【不溶性成分】の2種類に大別されます。
水溶性成分:水に溶ける成分。主に急須から湯のみに注がれる成分です。
不溶性成分:水・湯に溶けない成分。急須に残る茶殻が、これに当てはまります。
割合としては、水溶性成分【3割】:不溶性成分【7割】と、急須で淹れた場合、成分の大半は”茶殻”に残ってしまうのです。
【主な水溶性成分】
カテキン、テアニン、カフェイン、フラボノール、ビタミンC、ビタミンB2、サポニン、ギャバ複合多糖、ミネラル、食物繊維(全体の1/3~1/4)etc..
【主な不溶性成分】
食物繊維(中性デタージェント繊維)、タンパク質、クロロフィル、コエンザイムQ10、ビタミンE、β-カロテンetc..
実は、茶のビタミンCの含有量は、レモンのなんと2.5倍!!
中でも、お茶にはカテキン類、カフェイン、アミノ酸類の中のテアニンといった特異な成分が含まれております。
無理せず飲めるお茶は、毎日の健康習慣に役立つ食品といえます。
2.栄養成分と茶期
お茶と言えども、茶の特徴は様々です。煎茶であっても、年間に何回も収穫します。例えば、一番茶、二番茶、三番茶、そして秋冬番茶(しゅうとうばんちゃ)。業界用語ですが、二番茶や三番茶、そして秋冬番茶は、総称して”番茶”と言います。
一番茶の中でも、春季の新芽が特に若い頃に収穫した上級茶、少し葉が展開した時期の並茶、葉が成熟した頃に収穫したお茶など、数日の差で茶の質、収穫量、そして、栄養成分も変化していきます。
【一番茶期の成分推移】 上級茶→並茶→葉が成熟した茶
葉が成熟するにつれ、徐々に増加する成分:カテキン、総繊維
葉が成熟するにつれ、徐々に減少する成分:カフェイン、アミノ酸類、ビタミンC
【一番茶と番茶の成分】
一番茶の方が多い成分:カテキン、カフェイン、アミノ酸類、ビタミンC
番茶の方が多い成分:総繊維
用途・目的によって、より好ましい茶が浮かび上がってきますね。
3.お茶と健康習慣
お茶には、多くの栄養成分が含まれています。日本にお茶が伝えたのは、およそ1200年前。書物には「万病の薬」という記載がされてある程、重宝されていました。
現代は昔と違い、農薬化学肥料を使用しているため、お茶と取り入れることに対してもひと工夫が必要です。
出来れば、添加物はもちろん。毎日、愛飲するなら農薬・化学肥料を一切使用しないお茶が望ましいのではないでしょうか?
安心安全なお茶については、別記事にて掲載致します。
最後まで、お読み頂きありがとうございました。