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【わかり易い】有機と無機の違いについて解説

文字数3000文字(所要時間10分)

筆者:日本茶インストラクター

茶愛飲歴:30年目


目次

有機と無機の違い

実は知られていない有機栽培

安全・安心を確認する方法


有機と無機の違い

「有機」と聞くと、健康に良さそうと言ったイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?

その理由の一つは、「有機」と「オーガニック」が同じ意味だからでしょうか。

それでは、「無機」は何?身体に悪そうな物なの?と、疑問は増えていくばかり。

ここでは、様々な立場から見える「有機」と「無機」について、解説していきます。

「有機と無機」を3つに分ける

「有機と無機」を、①物質的、②本質的、③商売的の3種類に分けると、とてもわかり易くなります。

ただし、上記の分け方は、決して正しいわけではありません。あくまで、見方により内容の変わる「有機」に対して、よりわかり易くするための一つの考え方です。

①物質的な有機と無機

これは、化学でいう「有機物(有機化合物)」と「無機物(無機化合物)」になります。

ここでいうところの「有機」「無機」の違いは、炭素が原子結合の中心となる物質か否かです。

とても分かり難いですね!その理由は、定義を変えられてしまったからです

昔は、有機物は、「生体が産出する化学物質である」と定義されていました。言い換えると、生物が作り出した物質(生き物からなる物)です。

現代では、人間がその有機物を作り出せる(ケミカル)ようになったため、「炭素が原子結合の中心となる物質の総称」という定義に変更されています。

結論:物質的有機とは、炭素が原子結合の中心となる物質のこと。しかし、現状、「炭素」を含んでいても、有機に属さない物質もあることから、明確な区別はないと言われています。人の解釈次第なところがあります。

②本質的な有機と無機

先程、述べたように昔の「有機」がこれにあたります。

つまり、有機(生命を宿している生体、生物)、無機(人為的に作られたもの)と大別されます。

ちなみに、自然の鉱物は「天然の無機物」にあたり、国際鉱物学連合(IMA)で定義されています。

結論:本質的有機は、植物を含む生き物のこと。そして、生命が循環する機会のあるもの。逆に、無機は生命が循環する機械のないもの。所謂、人工物です。また、天然の無機物として”鉱物”も含まれます。

③商売的な有機

これは、認証機関による「有機」表記の有無です。実は、これが一番分かり難いです。

日本においては、国がオーガニック基準(有機JAS規格)を決めています。種類は、「農産物」「加工食品」「畜産物」「飼料」の4つがあり、栽培方法、使える肥料、製造方法、使える食品添加物などが定められています。

国が定めたオーガニック基準を遵守し、審査及び一定の確認が取れたものに対して、「有機JAS認証」が取得されます。有機認証を取得していないと、日本では「有機○○」と商品に記載出来ません。

結論:商売的勇気は、国の定めた有機認証を取得すると「有機」と表記出来る。取得をしていないと、「有機」表記が出来ない。ただし、「有機」表記してあっても、必ずしも無農薬であるとか、肥料に遺伝子組替えが不使用であるということでは、決してない。

実は知られていない有機栽培

大半の方は、オーガニックや健康をキーワードに、「有機」「無機」の違いへと深掘りされてきたのではないでしょうか。

結論は、「有機」「無機」の境界線は、明確に分けられていないことを認識しておきましょう。

そして、特に商売的有機は、とても誤解されている方が多いです。

「有機」=「オーガニック」が定着しているため、間違ってしまいがちですが、日本で目にする有機JAS認証。プリントがされているからといって、全ての商品が農薬を使用していないわけではありません

実は、有機認証の規定の中には、使用しても良い登録農薬があります。また、遺伝子組替え肥料も使用許可されたものもあり、本当の安心の認識とはずれがあります。

結論:有機認証された農園がつくる有機栽培の農産物≠無農薬栽培、無遺伝子組換え。

安心・安全を確認する方法

  • 栽培者(農家)を確認する
  • 農家の振る舞いを確認する
  • 「農薬を一切使用していない」旨の記述を確認する
  • 第三者機関の残留農薬検査を確認する

栽培者(農家)を確認する

店舗、インターネットを問わず、栽培者が誰なのか?

栽培者が明確であることは、一つの自信の表れです。様々な問題、課題を背負う意思表示とも言えます。

逆に、匿名でOKなら、何かあった際には、責任の所在が曖昧になります。

なので、安全を担保するためにも、誰が栽培し、誰が加工した商品なのか?確認しておきましょう。

農家の振る舞いを確認する

農家の振る舞いとは、「有機」に取り組む理由、動機です。

有機栽培は、農薬を使用する”慣行栽培”と比較し、コストや手間、リスクが非常に高いです。

お茶に関しては、農薬を使用すると有機栽培の5倍の面積が出来るとも言われる程です。

中には、天候の影響から有機栽培に限り、収穫が出来ないというリスクも発生します。

その中で明暗を別けるのが、”ビジネス”と”信念”です。

信念を持ち続けている農家であれば、絶対に苦しい時でも農薬を使用しないでしょう。

しかし、ビジネス目的だけで有機栽培をしている人たちは、平気で農薬を使用します。また、原則禁止されてはいるものの、【有機JAS認証】では、登録農薬があります。これは、普通の農薬ですが、使用して良いということになっているので、問題ありません。

何だか、消費者にとっては納得し難いことですが、現に正しく申請をして認証を得ることが出来れば、その農園は登録農薬を使用していても、「有機JASマーク」を商品に使用することが出来ます。

なので、農家がどんな思いで有機を取り組んでいるのか?何年続けているのか?など、農家の振る舞いを確認しましょう。

「農薬を一切使用していない」旨の記述を確認する

これは、簡単に確認が可能ですね。

有機農家であれば、【有機JAS認証≠無農薬】であることを認識しているでしょう。

それだからこそ、無農薬であれば尚更、「農薬を一切使用していない」旨をはっきりと主張します。

逆に、使用していれば「有機JAS認証を取得していますというアピールしかしないでしょう。

業界の裏を知っているからこそ、書き方に違いが出てくるところです。商品の見方が変わって来ますね。

「有機JAS認証」表記のみだからといって、全てが農薬を使用しているというわけではありません

第三者機関の残留農薬検査を確認する

これは、一目瞭然です。

日本の国土は、狭いので、近くの農薬が飛散する可能性もあります。

より安心安全を確認する方法は、収穫した農産物の残留農薬検査を行うことです。

なぜなら、数字は嘘をつきませんし、消費者の方からより近い最終段階での検査だからです。

しかし、検査には費用が掛かります。もちろん安くありませんので、検査をしていない農家や販売者の方が、圧倒的に多いでしょう。

その中でも、より安心安全を証明している農家や販売者は、自信と確信を持っていると言っていいでしょう。

安心、安全は、決して他人が決めるのではありません。

論より証拠。安心、安全は、自分で確認することで得られる心の拠り所でもあります。

是非、一緒により笑顔で、より健康的な人生を送りましょう。

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